温度計センサーの選び方とは

製造現場や研究・開発を行う施設であれば、正確な温度を計測したり気温を一定に保つことが求められるケースが少なくありません。温度を測定してデジタルデータに変換するための温度計センサー(熱電対)は、温度を表示させたり制御を行う機器とは別に購入しなければなりません。この理由は、使用環境や計測する温度範囲ごとに使用すべきセンサーの種類が異なるからです。熱電対のコードを接続する機器側の端子もいくつかの種類があり、プラグの規格(形状)と合ったものを選ぶ必要があります。

温度計センサーを選ぶ際にチェックすべき点は、計測する温度範囲と接続する機器のプラグの形状の2点です。いかなる温度範囲でも測定できる万能なセンサーは存在しないので、最初に計測したい場所でどれくらいの温度になるかを確認します。熱電対にはいくつかの種類があり、2種類の金属の組み合わせで正確に温度が測定できる範囲が決まっています。ちなみに最もよく用いられるのがクロメルとアルメルで構成されるK熱電対で、これはマイナス40度からプラス350度の範囲を計測できます。

熱電対の種類を決めたら、次は温度計や温度コントローラーなどの機器のプラグをチェックします。古いタイプの機器であれば、センサーから出る2本の導線をネジ止めで接続するタイプが多いようです。現在販売されている機器であれば、2本の金属の棒を差し込む「タイプT」または「熱電標準コネクタ」が用いられています。熱電対に付いているプラグで機器に適合するタイプが存在しない場合は、変換コネクタを使用して接続できます。

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